Biz TALK Voice14 ゲストハウスくるくる
ゲストハウスくるくるは令和6年(2024年)8月に若桜鉄道の安部駅前に新しくできたゲストハウスです。令和5年(2023年)6月に県立図書館の「起業・経営なんでも相談会」に参加して、ゲストハウス・民泊に関する創業や経営について相談され、その後も創業に向けて図書館の資料をご活用いただきました。代表の西川さんにこれまでのあゆみをお聞きしました。
創業のきっかけ
20代の頃、福祉の大切さを感じ、仕事の傍ら、社会福祉士の資格を取得しました。一方でスキルアップのため10年ほど前から語学を学び、外国人との交流を続けてきました。海外の方と交流することが好きで、30代後半からニュージーランドへの短期留学をスタートし、その後も毎年計画的に短期留学に赴き、計7か国に留学しました。このような経験から日本に暮らす外国人の抱える問題に気づき、県内の留学生や外国語指導助手の交流の場となる「国際交流サークルicotto」を令和4年(2022年)に立ち上げ、鳥取市国際交流プラザを拠点に月1回、異文化体験を通じて、地域の住民(日本人・外国人双方)が参加できるイベントの開催を続け、これまでに300人以上の外国人と関わってきました。さらに海外での暮らしや外国人支援の経験、社会福祉士の資格を活かし、心の癒しと交流を提供する場を作りたいという考え、その後外国人旅行者が安らげるゲストハウスを令和6年(2024年)8月にオープンしました。
創業までのみちのり
自分自身の海外での経験を基に、人との対話や交流ができるゲストハウスの創業を目指しました。1年ほど出店適地を探すのに苦労しましたが、YYP (一般社団法人Yearning for YazuProject)のコワーキングスペースである古民家(2階部分)を借りられることになり、令和5年(2023年)冬から内装工事に取り掛かって準備を始めました。
若桜鉄道の安部駅前にあるため「若桜鉄道のある暮らし」をコンセプトに、若桜鉄道車両の色にあわせた壁紙が青・赤・緑の3つの和室を用意し、客室には若桜鉄道の車両名「昭和号」、「八頭号」、「若桜号」をつけることにしました。
"ゲストハウスくるくる"は「人がくるくる」「循環する」という意味で、人と人とのつながりを大事にしたいという意味が込められています。
産業支援機関や図書館との出会い
YYPは、八頭町に増加する空き家や人口減少に取り組もうと、有志が集まって令和4年(2022年)に立ち上げられた空き家活用支援・移住支援団体です。空き家のリノベーションなどを手掛けられており、縁あって古民家を借りることができました。
鳥取県立図書館では、国際交流に関する資料や語学に関する資料、福祉に関する資料を日常的に利用していました。資料相談ではゲストハウスの全国的な動きや事例など、多くのデータや資料をリサーチしていただきました。
さらに令和5年(2023年)6月には県立図書館の起業・経営なんでも相談会に参加し、ゲストハウス・民泊の創業や経営について専門家の方に相談しました。これらの相談をしていく中で、ゲストハウスのコンセプトづくり、内装のイメージや配色などについて参考になる資料を図書館資料で活用することができました。また、自分でどのように調べればよいのかも図書館の方に相談し、創業に役立てることができました。
開業後 ~苦労したこと・よかったこと~今後の展開
安部駅前は、自然に囲まれた立地で、人通りもほとんどありません。
ですが、「人がいない」を逆手に取り、街の人混みや喧騒から離れて宿泊することで心身ともにリラックスできる温かいゲストハウスです。お客様からも「若桜鉄道が見えるロケーションが魅力的」「住むようにリラックスできる」といったお言葉をいただけ、とても嬉しかったです。
また、リフレクションカードを用いた対話型イベントも実施しています。リフレクションカードは心の整理やリフレッシュを目的としたツールで、宿泊者の皆様が自分の気持ちや考えを客観的に振り返り、心の安定や活力を取り戻すきっかけとなるようご案内しています。
ただの宿泊施設にとどまらず、地域住民やお客様同士が心の通う交流を楽しめる場を作り、地域の課題になっている空き家問題の決にもつなげていきたいです。
読者へ向けて
ゲストハウスくるくるはAirbnbやBooking.comを通じて予約ができます。1日2組限定のゲストハウスです。貸切も可能です。
悩んでいるときや苦しい時、自己を開放したいときにぜひお越しください。
また、海外に行きたい、海外とつながりを持ちたい日本人のお客様のご利用も歓迎いたします。
温かい雰囲気で、皆様が快適に過ごせるよう努めてまいります。
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